WordPressとは
WordPressは、Webサイトの制作に用いられるCMS(Contents Management System:コンテンツ管理システム)の1つです。
Webサイトの制作には、本来はHTMLやCSSといったプログラム言語の知識が必要になりますが、CMS(コンテンツ管理システム)を利用することで、必ずしもプログラム言語が使いこなせなくても、ワープロに近い操作性でWebサイトを制作することができます。
元はブログを制作するためのツールとして使われていたWordPressですが、簡易な操作性や安定性から、今ではWebサイトを制作するCMSとしてトップシェアのツールになっています。
WordPressは、非常に高機能なCMSですが、OSS(Open Source Software)として商用・非商用を問わず無償で利用することができます。
WordPressにはテーマ(デザインのテンプレート)開発者の開発した数多くのテーマが用意されており、様々なデザインを利用できます。
※テーマには有償のものもあります。
WordPressは、単体でもWebサイトを制作する十分な機能がありますが、機能を拡張するためのプラグインが数多く提供されており、WordPress単体では不足している機能を追加することができます。
※プラグインには有償のものもあります。
WordPressのシェア
WordPressは、世界のWebサイトの43.1%、CMSを利用したWebサイトだけで考えると世界のCMSの63.3%を占めています。
※2023年5月時点
引用:W3Techs-Usage statistics of content management systems
日本国内のCMSを利用したWebサイトに占めるシェアは83.1%であり、日本国内ではWordPressがCMSのデファクトスタンダードになっています。
※2023年5月時点
引用:W3Techs-Distribution of content management systems among websites that use Japanese
WordPressのメリット・デメリット
WordPressのメリット
深い専門知識なしでもWebサイト構築ができる
WordPressを利用してWebサイトを制作する場合は、HTML/CSSやPHPのような知識があればベターですが、深い専門知識なしでもWebサイトを構築することができます。
無償のライセンス
WordPressのライセンスは、GPL(General Public License)と呼ばれるライセンスとなっており、商用・非商用を問わず無償で利用することができます。
豊富な情報
WordPressのメリットはたくさんありますが、まず最初にお伝えしたいことは情報の豊富さです。
世界でも日本国内でもトップシェアのWordPressは、多くの方が利用し、同じような問題にぶつかり、問題の解決方法を公開しています。
問題が発生しても、Web上の多くの情報が解決の糸口を教えてくれます。
豊富なテーマ
テーマとは、ページのデザインのテンプレート(雛形)のことです。
WordPressには、多くの開発者から様々なテーマが提供されており、気に入ったテーマを適用することで瞬時にデザインを変更することができます。
テーマは、商用・非商用問わず誰でも無償で利用できるものもあります。
高機能なテーマは有償で提供されているものが多いですが、サポートが受けられない無償のテーマよりも安定して長く使えるメリットがあります。
豊富なプラグイン
プラグインとは、WordPressの機能を拡張するための追加のソフトウェアのことです。
世界中に多くの利用者が存在するWordPressは、非常に多くのプラグインが提供されており、よく使われる機能の大半はプラグインを探せば見つかります。
開発規模の大きなプラグインや一般的でない特殊な動作をするプラグインは有償のものも多いですが、プラグインを組み合わせることで一般的なWebサイト大半の機能をWordPress上で実現できます。
WordPressのデメリット
サーバの処理性能が要求される
WordPressは、高機能であるためにサーバの処理性能によっては高速に動作できない場合があります。
処理性能の高いレンタルサーバを選択しないと、動作速度が低速になってしまう場合があります。
クラッカーのターゲットになりやすい
利用者の多いWordPressは、クラッカー(悪意を持った行動を取る者)のターゲットとして狙われやすい傾向があります。
こまめなアップデートやバックアップの必要があります。
セキュリティ対策やバックアップは自己責任
セキュリティ対策や日々のバックアップは、WordPress単体の機能としては付属していません。
レンタルサーバ事業者の用意している機能を利用したり、WordPressのプラグインを利用する等、自己責任で行う必要があります。
WordPressの動作環境
WordPressを動作させるためには、WordPressが必要とする環境が用意されているサーバ環境が必要です。
WordPressのバージョン6.2で必要な環境は次の通りです。
※2023年5月時点
- プログラム言語として、PHPバージョン7.4以上が動作すること
- データベースとして、MySQLバージョン5.7以上またはMariaDBバージョン10.3以上が動作すること
- Webサーバとして、Nginxまたはmod_rewriteモジュールがインストールされている Apacheが動作すること
- HTTPS(暗号化通信によるWebサイトの閲覧機能)に対応していること
プログラム言語やデータベースの用語が出てきて難しく感じるかもしれませんが、大半のレンタルサーバはWordPressが動作する環境を満たしています。
Webサイト制作のデファクトスタンダード(事実上の業界標準)として使われているWordPressですから、レンタルサーバの機能としてWordPressが動作することを表記しています。
レンタルサーバを契約する際にサーバの機能としてWordPressの動作を明記しているか確認すれば安心です。
WordPressの利用にお勧めのレンタルサーバ
WordPressは、高機能である反面、利用するレンタルサーバの動作速度が低速であったり使えるメモリが少なかったりすると、Webサイトを快適に閲覧することができず、Webサイトの閲覧者にストレスを感じさせてしまいます。
WordPressを利用する際にお勧めのサーバは、弊社も利用しているXserverです。
Xserverには、個人のブログやホームページ向けのXserverと、企業向けのXserver Businessがあります。
Xserverについての説明は、次のボタンから、本サイト内の「レンタルサーバ」ページをご覧ください。